さくらのブログ

社会人三年目の女です。漫画、小説、映画など。

【小説】昨日がなければ明日もない 著:宮部みゆき

こんにちは、さくらです🌸

宮部みゆきさんの作品、小説「昨日がなければ明日もない」をご紹介します♪( ´▽`)

宮部みゆきさんの作品は、あまり読んだことがなく、
そろそろ読んでみたいなーと思っていた矢先に、
コンビニの本コーナーで新刊が売っていたのでシリーズ物ではあるものの購入してしまいました。

*作品紹介

作品名:昨日がなければ明日もない
著者:宮部みゆき さん

*おすすめ度:★★★★☆

ハッピーエンドじゃなく後味が悪めの小説がお好きな方に是非おすすめです!

*読んだ感想

本作品は、シリーズ物で現時点で最新の第5作目で、
主人公は私立探偵で、依頼された事件を解決していくお話です。
また、本作は以下の3作の中編から成り立っておりました。(これまでの作品は1冊で1長編の様子)

絶対零度
②華燭
③昨日がなければ明日もない(表題作)

とにかく、現実に居そうなイヤ〜な感じの人が、作中に何人も登場して、
私は、あーそんな人いるいる・・・、うぅヤな感じ、という気持ちになりました。
中編ごとに感想を記載します。

絶対零度

 

結婚した娘が自殺未遂し入院してしまうが、
面会しようとしても娘の夫から拒否され困っている、
という相談をその娘の母親から受けて、
主人公の杉村探偵が起こっている事件を調査していくお話。

背景には、男性の上下社会をもろに表している『先輩』の存在がキーとなっていて、
結末を読んだ後は、『先輩』含め登場人物数人ぶん殴りたくなりました。
依頼人の母親も、娘は被害者、と軽く言っているところが、
すごくリアルでとても嫌な気持ちになりました。

人生で関わりたくない人たちだと、心底思いました。
(小説でこんなに憤慨を覚えたのは初めてです。)

私は未婚ですが、
結婚するときには、相手の交友関係も大事だと強く感じました。。。

②華燭

結婚披露宴の付き添い役として杉村探偵が依頼され、
当日思わぬ事態に遭遇するお話。

母親姉妹の関係性や母娘の関係性から、
娘が母を思って発生した大きすぎる事件は、共感できませんでした。
なんというか、周りへの迷惑を考えられていない行動のような。。。
ムカつくまでとはいかないまでも、
母親も娘も自己中心的のような気がしました。

③昨日がなければ明日もない(表題作)

シングルマザーから「子供が殺されてしまう」と相談され、
杉村探偵が問題を調査していくお話。

依頼者のシングルマザーは若くして子供を産んだこともあるせいか、
一言で言えば、子供のまま母親になっちゃった人。
自己中心的で男に頼って生きてきた代表者で、かつお金にがめつい。。。

年取るにつれて大人になるわけではない、ということを感じられた物語でした。
私も人に頼りがちな部分もあるので、
人に迷惑をかけすぎないよう今後の過ごし方を見直していこうと思いました。

ーー

リアルな人間のドス黒さが怖いくらいに表現されているので、
苦手な方は苦手かもしれません。
私は後味悪目の小説どんとこい、という感じなのでぐいぐい惹きつけられてしまいました♬
ちなみに、同シリーズの他の作品も読んでみたい!と思ったので、
第一作目「誰か somebody」と第二作目「名もなき毒」をすぐ購入しました!

ハッピーエンドを避けたいときにおすすめの作品です♪( ´▽`)